櫻清水(中村)

桜清水
新潟市文化財「桜清水」

   

 

 この清水は江戸時代の文献に広く紹介され、古くから名泉として知られていました。今でも尽きることなく湧き続け、長い年月にわたって付近住民の生活を支え、道行く人々に潤いと憩いを与えています。

  昔、中村では飲み水に恵まれず、人々は大変不便な思いをしていました。ある年のこと、村のお宮が古くなったので、建て直すことになりました。ところが、いよいよお宮を建て始めたら、壁土が足りなくなり、この場所の土を使うことになりました。

何人かで土を掘り、もっこで運んでは壁に塗りました。こうして、しばらく掘り続けたときです。中から水が湧き出てきました。しかも、飲んでみると冷たくてとてもおいしい水でした。村人たちは大変喜びました。そして、そばに桜の大木があったことから、「桜清水」と呼び、人々の大切な飲み水となりました。

 

越後名水 櫻清水
新潟市文化財「桜清水」